HPVワクチン・予防接種

HPVワクチン・予防接種

予防接種・HPVワクチンてんのうじ ちひろウィメンズクリニックでは、子宮頸がんワクチン、インフルエンザワクチン、風疹ワクチン、帯状疱疹ワクチン、成人肺炎球菌ワクチンの接種を行っております。
子宮頸がんは、ワクチンで唯一予防できるがんです。インフルエンザワクチンは、インフルエンザの発症とともに、重症化のリスクを下げてくれます。
また、MRワクチン、B型肝炎ワクチンも対応しています。
いずれも予約制です。

子宮頸がんワクチン

子宮頸がんとヒトパピローマウイルス(HPV)

子宮頸がんの根本的な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染にあります。ヒトパピローマウイルスは主に性交渉によって感染しますが、感染そのものは決して珍しいものではありません。また感染した場合もほとんどは免疫によって排除されます。
そのうちの排除されなかったヒトパピローマウイルスが持続的に感染し続けることで、炎症を起こし子宮頸がんの発生に至るといわれています。
子宮頸がんは、ワクチン(HPVワクチン)によって唯一予防できるがんです。

ヒトパピローマウイルス(HPV)の種類

ヒトパピローマウイルス(HPV)の種類は180種類以上あり、発見された順で番号が決められているため、感染の重症度や感染頻度には直接的な関連性はありません。その中でも子宮頸がんに関与している種類は、16型と18型でハイリスク型と言われています。16型と18型以外の31型・33型・35型・39型・45型・51型・52型・56型・58型・59型・68型などはハイリスク群と言われています。

HPVワクチンの種類

現在、「ガーダシル」「サーバリックス」「シルガード9」という3種類のワクチンを、子宮頸がんワクチンとして使用することができます。
当院は「ガーダシル」「シルガード9」を採用しています。
「ガーダシル」は、ハイリスク型の16型・18型に加え、6型と11型(尖圭コンジローマの原因となるウイルス)の4価に対応しています。またジルガード9」「ガーダシル」の4価に加え、31型・33型・45型・52型・58型の9価に対応しており、ハイリスク型とハイリスク群に対しても予防効果があるワクチンです。

ワクチンの効果

16型・18型への感染をほぼ100%防ぐことができます。同ワクチンの接種において先進国であるオーストラリアでは、子宮頸がんが明らかに減少しています。
その他、外陰上皮内腫瘍や腟上皮内腫瘍も90%以上予防します。
ワクチンは、計3回の接種で十分な抗体ができます。そしてその効果は、おおよそ20年持続すると言われています。

ワクチン接種の対象者

ヒトパピローマウイルス感染を予防するためのワクチンであり、またその感染のほとんどは性交渉により起こるものと考えられています。そのため、12~16歳での接種が推奨されています。ただ、それ以上の年齢であってもワクチン接種は子宮頸がんの予防に有効です。
初回接種の1~2か月後に2回目の接種を、初回接種の6か月後に3回目の接種を行います。

子宮頸がんワクチンの費用(自費)

内容 費用
ガーダシル(4価)(1回接種) 20,000円
シルガード(9価)(1回接種) 33,000円

税込価格になります。
ガーダシルは小学6年生~高校1年生まで公費(無料)で接種が可能です。

ワクチンの副作用

ウイルスに対する免疫が働き、接種部位の赤み、腫れなどが起こることがあります。これらは通常、数日以内に治まります。
そのほか、ごく稀ではありますが、アナフィラキシー、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、ギラン・バレー症候群、慢性疼痛(複合性局所疼痛症候群)などの副作用も報告されています。当院では、これらのリスクについても事前に十分にご説明いたします。

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)接種を逃した方へ

【キャッチアップ接種について】

平成9年4月2日~平成18年4月1日生まれの女性で、大阪市に住民票のある方が対象になります。対象者の接種費用は無料です。
当院で使用する定期接種のHPVワクチンは、ガーダシル(4価)シルガード(9価)です。
接種期間は令和4年4月1日~令和7年3月31日となります。 接種はいつでも行っておりますので、ご希望の方はお電話にてお問合せ下さい。

キャッチアップ接種の詳細については大阪市HPをご参照下さい。
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000115714.html

大阪市の無料接種について

初回性交の以前での接種が理想であることなどから、小学6年生~高校1年生相当の女子は無料で子宮頸がんワクチンの接種を受けていただけます。

インフルエンザワクチン

インフルエンザの発症と重症化を予防するワクチンです。
国内では12月下旬~3月上旬に流行する傾向がありますので、それよりも前のタイミングでの接種が推奨されます。
できる限り、毎年の接種をおすすめします。

風疹(MR)ワクチン

妊娠中の女性が風しんに感染すると、胎児に大きな影響を及ぼすことが知られています。
風しんにはワクチンの予防接種が有効です。これから迎える大切な赤ちゃんを守るため、家族で風しんを予防しましょう。

内容 費用
風疹ワクチンMRワクチン 11,000円

税込価格になります。

 

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹を予防するためのワクチンです。年齢と共に免疫力が低下すると、帯状疱疹を発症しやすくなります。
80歳までに日本人の約3人に1人が発症すると言われています。

帯状疱疹ワクチン費用 (自費)50歳以上

内容 費用
シングリックス(1回接種) 22,000円

税込価格になります。

成人肺炎球菌ワクチン

肺炎、気管支炎、副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎、菌血症などの原因となる肺炎球菌に対するワクチンです。
2014年の10月から、予防接種法に基づく定期接種に、高齢者の肺炎球菌ワクチンが追加されました。

RSウイルス母子免疫ワクチン(アブリスボ)

RSウイルス母子免疫ワクチン(アブリスボ)の接種を開始しました。
2024年5月31日から日本全国でRSウイルスに対する母子免疫ワクチン「アブリスボ」が発売になり、当院でも接種を開始しました。
RSウイルス感染症は、5類感染症に指定されており⼩児科定点把握対象疾患です。
⽣後 1 歳までに50%以上が、2歳までにほぼ100%が初感染しますが 、症状は感冒症状から上気道症状(⿐閉、⿐⽔、くしゃみ)、下気道症状(咳、呼吸困難、喘鳴)まで様々です。
成⼈にとっては⾵邪程度で済むことがほとんどですが、特に6か⽉未満では重症化しやすく、肺炎・無呼吸・急性脳症なども引き起こします。 その後の気管⽀喘息との関係性も指摘されています。
⽇本では年間 12−14 万⼈の 2 歳未満の乳幼児が RS ウイルス感染症と診断され、そのうち 3 万⼈が⼊院を要しています。
RS ウイルス感染症に対しては、対症療法が基本で有効な治療薬はありません。
そのため 予防が重要となります。 このワクチンは妊婦さんに接種することにより、生まれてくる赤ちゃんのRSウイルス感染症予防に寄与することができる画期的なワクチンです。

接種対象

妊娠24週から36週の妊婦さん(推奨は28週から) 

接種方法

0.5mlのワクチンを筋肉注射します

接種費用

36.500円(税込み) 自費での接種になります

持ち物

母子手帳

ご予約

外来受診時か、お電話で予約できます。
妊婦健診と合わせてのご予約も可能です。

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